Nobue Kanekawa’s page
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東京周辺では、日曜日の深夜にやってきた台風の暴風には、とても驚きました。被害や移動の困難などに遭われた皆さまには、お見舞い申し上げます。
その前日、土曜日も雨模様ではありましたが、「木陰のギャラリーコンサート」お陰様で無事に終了いたしました。ご来場くださった皆さま、励まし応援してくださった皆さま有り難うございます。コンサートのトークの中で、事前に御参りした近隣の雑司ヶ谷鬼子母神の御利益で、台風直撃は免れて有難いことです、とお話ししましたが、改めて本当にそう感じています。近く御礼の御参りに伺おうと思います。
さて今回も、写真を本の挿絵のような感覚で、音楽のイメージとつなげ、音楽の種、想像の種、としてコンサートで使用しました。アンコールを含めて12曲演奏した中から、3点。
1つ目の写真は、シベリウス/思い出 op.99-3 を思い浮かべながら撮影しました。憂いを帯びた旋律です。人が思いを巡らせる時、時間や空間を行ったり来たり、ときには重なるような感覚があるのではないでしょうか。洋館にあったグラス等がおさめられたガラスのキャビネットに、背景の光や情景が映り込んでいるようすで表しました。
2つ目の写真は、ブラジルの作曲家エルネスト・ナザレーが作曲した、感じる心 Coração que Sente にあわせてみました。どこか懐かしさも感じる旋律を持つワルツです。やはり緩やかな曲線を描きながらも、欧州のワルツとはひと味違った、軽やかさや透明感のある輝きを持っています。
3つ目の写真、今回は、ドヴォルザーク/ロマンティックな小品 op.75-1 にあわせてみました。この写真は、この曲に限らず、様々な音楽の想像の種となり得るものかもしれません。コンサートの1ヶ月前に、会場となるGallery鶉を訪ね、池のある庭を眺めた時に、あの伸びやかで穏やかな曲をこの会場で演奏出来たら、心地良く素敵なのではないかと思い、プログラムに加えました。
2018年10月4日木曜日
御礼と種