Nobue Kanekawa’s page
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二日前。お盆休み明け、ラストウィークの一歩手前というタイミングで訪れたのは、ホテルオークラ東京本館。立て替え計画の為に、今月で閉館してしまうという。落ち着きと華やぎが両立する独特な空間では、この先も同じように繰り返されるのではと錯覚するような時が刻まれていました。
この中の何を残したら良いというのでもなく、空間の広さ高さ、中二階の天井の低さも、しっくりと落ち着く絶妙なバランスです。度々オークラを利用するような優雅な暮らしはしてこなかったけれど、それでも都内で暮らしていれば、何度か訪ねた記憶はあります。その程度の私でも、やはり惜しいなと思うのは、ここには、親やもう少し上の世代が生みだし子供の頃から感じて来た、私達の時代の空気も漂っているからかもしれません。この建物を大切にしてきたオークラの方々だから、再び日本の伝統を生かした空間を、平成の世に作ってくださるのではと期待します。美しい昭和遺産としてのこの雰囲気は、今、心にとめておきたい。
コンサート情報:
2015年11月14日土曜日『木陰のギャラリーコンサート in Gallery鶉』
2015年8月20日木曜日
ランターンのオークラへ