Nobue Kanekawa’s page
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嬉しいことに都内には、気軽に立ち寄れる写真やアートのギャラリーが幾つもあります。メーカーやブランドが普及や文化支援を目的に運営している場合など、無料で見学可能なことも多いです。近頃は所用で出掛けても、時間に余裕があれば、行きがけにスマホで検索し、そんなギャラリーに立ち寄る事もしばしばです。
先日立ち寄ったのは、ヤマハ銀座店の斜向かいにある資生堂ギャラリー。美術だけでなく音楽に関心を持っている方も立ち寄りやすい立地です。良く知った形状のものが視界に入るので、中に入って上を歩いて良いですと言われても「え~~~ 上って、この上ですか?脇ではなくて!?」と3回も聞いてしまいました。^^
広がっているのは、楽器の製造過程に出た金属材。脳が、けして踏んではいけないものを踏んでいると言う一方で、思いがけず軽やかないい音でシャリシャリ心地よい。この作品の意図とは別に、楽器になったかもしれない素材とはこういうものなのかと、足元の音から感じる、とても興味深い体験でした。
展示全体の概要としては、7つのリスニングポイントがあり、音をキーに、人や物、自身と他者との関係性、共生を探るアートのようです。受付でくださる案内用紙、3つ目に紹介されているこの作品はとくに、踏み込んで体験する事に意味があるよう。音楽に携わる方には、ちょっと勇気がいりますけれど、説明を読んでぜひ体験してみてください!
協力にヤマハ関連会社の名前があるので、ヤマハの工房から譲り受けているのでしょうか?
ベルに赤字でオシャカって描いてある…
歩きにくいので、ヒールやサンダルではなく、いっそスニーカーを履いて行った方が躊躇なく歩けていいかもしれません。地下にある会場ですが、1階奥の階段から映像と音の作品が始まっているので、エレベーターではなくそちらから向かうのがお薦めです。
「蓮沼執太: 〜 ing」 6月3日(日)まで
https://www.shiseidogroup.jp/gallery/exhibition/
2018年5月29日火曜日
足元の音