ワンポイントアドバイス

2015/11/3

練習用ミュートについて

練習用ミュートについての質問が多く寄せられていますので、私の考えやミュートを使った練習の注意点を書いていきます。

練習場所が確保できない、練習場に行くまでの時間がないが楽器を出して吹く時間があるが自宅では音が出せないと言う方にとって、この練習用ミュートは便利なものです。

よく最初に寄せられる質問に、

「練習用ミュートを使って練習して良いか」

 

というものがあります。

私の考えは

 

「練習してください」です。

  もちろん、ミュートなしで練習した方が良いです。

でも、練習する時間があるが、音は出せないのであればミュートを付けてでも練習をしてください。

注意点があります。

いろいろな注意点があります。

 

「音色を気にしない」

 

マイクの着いていないミュートを付けているときであればあまり問題ありませんが、ミュートにマイクが内蔵されていて電気的に音を大きくしてイヤホンで聞けるタイプのものですと、マイクの位置がベルの外側にはないので本来出している音色とは別もものになっています。

ここで音色を気にして練習していると音色のギャップで調子を崩すことがあるので気をつけてください。

 

次に

「音程を余り気にしない」

 

ミュートを付けていると音程が変わってしまいます。

その変わった状態で気にしすぎると、ミュートの無い状態での演奏で正しい音程で演奏しにくくなります。

音程をチェックはミュートの無い状態でしてください。

ミュートを付けた練習はある程度アップしたら、難しいパッセージの練習等、テクニカルな面を中心にすることをお薦めします。

イヤホンで音を大きくして使うタイプですと問題ないのですが、そのまま使うタイプのミュートを付けて練習している場合、

普段と違い(もちろん)音が小さくなっているのですが、それを気を付けないと小さいと無意識にりきんで大きな音を出そうとすることがあります。

この「りきみ」を意識して練習してください。

最後に、

ミュートを付けた分楽器が重くなり、バランスが崩れるので左手に負担がかかりますが、

楽器は左手だけで持つようにして、スライドを持つ右手で楽器を支えることのないようにしてください。